20170228 ひっさびさに見た宝塚
昨日20年近くぶりに宝塚を観劇したんですが、すごく楽しかったです。
演目は「グランドホテル」。
主人公以外の複数の人物の物語も描かれる群像劇。
そもそも私が群像劇好きなのと、演出や舞台転換が秀逸だったのと。
あとほんとに褒める意味で言うのだけど、主人公演じる珠城りょうさんの重量感ある動きが男の人らしくて良かった。この人重さ無いなって感じの男役の人はなんか男の色気と言う意味での説得力に欠ける感じがするので、そういう意味でこの人はいいなと。
またモブの演出がすばらしかった!
ホテルにたむろする人々としてスポットライトの外にモブの人が多くの場面でいるのだけど、自然な感じで動いている人々がいるとこうも空間がリアルになるのだなあ。大勢の人がぴたっと止まればほんとに時が止まったようになったり、モブが舞台上からはけるとプライベート空間がそれだけで演出される。ここに大人数使えるって魅力。
ライティング使いが上手いのも相まって、回転舞台を使わずにこんなに明瞭に楽しく場面転換をみせてもらえた日にゃあ舞台って良いなあと思わざるを得ない!
ラストの回転扉ですれ違う二人のストップモーション。
そこからのゆっくり時間が動き出すスローモーションな演出。
感動的でよかった。
前宝塚を見たときはダンスの統率が取れてるのがすごいけど世界に入り込む事は出来ないなって感想でした。
キラキラ少女漫画をギャグ漫画として見ちゃうような私には現実感の無い男役と王道ラブロマンスのストーリーに陶酔は出来なくて。けど今回の演目には「宝塚って舞台って良いじゃん」と思わせてもらえました。元々はブロードウェイでやってたそうなので宝塚が良いと言うより原作が良いってことなのかもだけど。
とにかくグランドホテルはよかった、というメモでした。^^